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規制・法律

執筆・監修: D-HUB+ 編集部(一次情報: 国土交通省ほか)/最終確認日: 2026-10-21

ドローン機体登録・技能証明・飛行許可の更新期限一覧|事業者向け年間カレンダー

機体を数機、操縦者を数名かかえて包括許可で飛ばしている事業者には、機体登録、技能証明、飛行の許可・承認、そして賠償責任保険の4種類の期限があります。 それぞれ有効期間も、更新を受け付ける時期も、期限を過ぎたときの扱いも違います。この記事では、国土交通省の要領・資料で確認できた内容だけを使って、1枚のカレンダーにまとめる方法を解説します。

結論

  • ドローンの機体登録の有効期間は3年で、満了日の1か月前から満了日までに更新すると、新しい有効期間は満了日の翌日から始まります。
  • 機体登録が失効してから登録し直すと別の登録記号が割り当てられるため、表示の貼り替えや許可の変更申請が必要になります。
  • 無人航空機操縦者技能証明の有効期間は3年で、更新講習の修了と身体適性の確認をそろえ、満了日の6か月前から1か月前までに申請します。
  • 包括許可の期間は最長1年で、更新申請は満了日の40開庁日前から10開庁日前までに出します。
  • 民間技能認証やホームページ掲載機を使って2025年12月18日より前に取得した許可は、更新申請ができず新規申請になります。

1. 更新期限の一覧

まず4種類の期限を並べます。国の手続きは3つで、保険だけは法律上の更新手続きではありません。

対象有効期間更新の受付開始期限手続き先
機体登録3年満了日の1か月前から満了日まで(過ぎると失効)DIPS2.0(郵送も可)
技能証明(一等・二等)3年満了日の6か月前から満了日の1か月前までに申請を済ませる更新講習→身体適性→DIPS2.0
飛行の許可・承認(包括)原則3か月以内、最長1年満了日の40開庁日前から満了日の10開庁日前までDIPS2.0
第三者賠償責任保険保険契約による保険会社の案内による契約満了日保険会社・代理店

機体登録は機体ごと、技能証明は操縦者ごと、許可は申請ごとに期限が別々に進みます。機体と人が増えるほど期限の数が増えるので、一覧で管理するのが現実的です。

2. 機体登録の更新

有効期間と更新の時期

機体登録の有効期間は3年です。更新申請はDIPS2.0で行えます。無人航空機登録要領では、満了日の1か月前から満了日までに更新申請をすると、新しい有効期間は元の満了日の翌日から3年となります。 それより前に更新することもできますが、その場合の新しい有効期限は更新した日から3年後となり、元の満了日までの残り期間は引き継がれません(国土交通省 無人航空機登録ポータルのFAQ)。早めに出せば得というわけではない点に注意してください。 国土交通省は、有効期限が近い機体の所有者に更新のお知らせメールを送っていますが、メールだけに頼らず自社でも期限を控えておくと安全です。

手数料(登録と更新で共通)

登録要領では、新規登録と更新の手数料を同じ表で定めています。法人がgBizIDで申請する場合も、マイナンバーカードと同じ区分です。

申請方法・本人確認1機目2機目以降
オンライン(マイナンバーカード または gBizID)900円890円/機
オンライン(運転免許証・パスポートと顔認証)1,450円1,050円/機
オンライン(本人確認書類を郵送)1,450円1,050円/機
郵送での申請2,400円2,000円/機

2機目以降の金額は、同じ申請者が2機以上をまとめて登録・更新するときに限ります。登録日がばらばらの機体でも、満了日の1か月前の範囲が重なるなら同時に申請できるか検討する価値があります。

期限切れ・登録記号・リモートID

  • 登録記号:更新しても登録記号は変わりません。一方、有効期限を過ぎて失効した機体を登録し直すと、新しい別の登録記号が割り当てられ、前の記号は使えません。機体の表示や、許可申請に書いた登録記号の変更が必要になります。
  • 事前登録機:事前登録期間(2021年12月20日〜2022年6月19日)に申請した機体は、更新後もリモートIDの搭載が不要のままです。満了までに更新が終わらなかった場合も手続きは続けられますが、完了するまでは飛行できません。更新しなかった場合はリモートIDの搭載義務の対象になります。

登録制度の全体像はドローン機体登録制度とは?、DIPS2.0の操作はDIPS2.0の使い方をご覧ください。

3. 技能証明の更新

無人航空機操縦者技能証明(一等・二等)の有効期間は3年です。国土交通省の資料では、最初に二等を取得した人の有効期間が2026年1月末に満了することを前提に更新の制度が整えられており、更新の時期を迎える操縦者はすでに出始めています。

更新に必要なもの

  • 更新講習の修了:国に登録された登録更新講習機関で受講します。申請に使える修了証明書は、更新申請の前3か月以内のものです。
  • 身体適性の確認:身体適性検査証明書などを用意します。運転免許証で代えられる場合がありますが、一等や25kg以上に係る身体検査は医師または医療機関で受ける必要があります。
  • 交付手数料:更新申請の技能証明書交付手数料は2,850円です。更新講習の受講料は講習機関ごとに異なります。

申請の時期と逆算

国土交通省は、更新は満了日の6か月前から1か月前までに申請が必要としています。修了証明書が申請前3か月以内のものに限られるため、更新講習を受けられる最も早い時期は満了の約9か月前です。 現場の繁忙期と重なると講習の予約が取りにくくなるので、繁忙期を避けて受講日と申請日をセットで決めておくと安全です。

失効してしまったら

更新せずに失効した場合は、技能証明書を返納して返納証明書の交付を受け、登録講習機関の「技能証明書返納証明書交付者講習」を受けることで、学科試験・実地試験を免除されて再取得できる制度があります。対象は直近の有効期間の満了日から3年を経過していない人です。 国家資格と民間資格の位置づけはドローン国家資格と民間資格の違いで整理しています。

4. 飛行許可・承認(包括申請)の更新

許可の期間

カテゴリーⅡ飛行の審査要領では、一回の許可等の期間は原則3か月以内です。申請内容を変えずに継続して飛ばすことが明らかな場合は、1年を限度として許可されます。 どの飛行が許可・承認の対象になるかは特定飛行とは?で確認できます。

更新申請の時期

新規の申請は飛行開始予定日の少なくとも10開庁日前(土日・祝日を除く)までに出すよう案内されていますが、更新申請は別に定めがあり、期間の満了日の40開庁日前から10開庁日前までに行います。 40開庁日はおおむね2か月弱にあたります。不備があると補正のやり取りに時間がかかるため、受付開始後の早い時期に出すのが無難です。更新申請では、現に有効な許可書の年月日と番号を記載し、許可書の写しを添付します。

更新申請ができないケース

国土交通省は、申請書類の一部を省略できた「ホームページ掲載無人航空機」と「ホームページ掲載講習団体等が行う技能認証(民間技能認証)」の運用を廃止しました(審査要領の改正は2025年12月15日公布、2025年12月18日施行)。 12月18日より前に取得した許可のうち、これらを含んでいた申請は、DIPS2.0で「複製」「変更申請」「更新申請」ができません。次の申請は新規申請として出し直す必要があります。紙で申請する場合も、改正後は一律に新規申請です。

民間資格で包括許可を取っていた事業者は、満了日を確認したうえで、新規申請に必要な機体と操縦者の資料を早めに用意してください。技能証明により申請手続の一部を簡略化する制度は引き続きあるため、技能証明の更新状況と許可の更新はセットで考えるのが効率的です。 また、許可の取得後に機体の登録記号や操縦者の技能証明書番号などが変わるときは、更新とは別に変更申請を行います。

5. 賠償責任保険の更新

賠償責任保険の期限は、保険会社との契約で決まるもので、航空法に基づく更新手続きではありません。満了日や更新方法は保険証券や代理店の案内で確認します。 ただし、カテゴリーⅡ飛行の許可申請書には、第三者賠償責任保険の加入状況(保険会社名、商品名、補償金額など)を記載する欄があります。契約を切り替えて内容が変わった場合は、許可申請に書いた内容と食い違っていないか確認してください。 保険の選び方はドローン保険の選び方で解説しています。

6. 機体3機・操縦者2名の年間カレンダー例

機体3機(機体1〜3)、技能証明を持つ操縦者2名(A・B)、会社として包括許可1件と賠償責任保険1件を持つ事業者を想定した例です。日付は会社ごとに違うため、満了日からの相対的なタイミングで書いています。 まず各期限の満了日を台帳に書き出し、下の行の時期をそれぞれカレンダーに入れてください。

時期対象やること
技能証明の満了9か月前ごろ操縦者A・B更新講習の日程を確保する。申請に使える修了証明書は申請前3か月以内のものなので、受講日は申請予定日から逆算する
技能証明の満了6か月前操縦者A・B更新申請の受付開始。更新講習の修了証明書と身体適性の書類(運転免許証で代えられる場合あり)をそろえ、DIPS2.0で申請する
技能証明の満了1か月前操縦者A・B申請の期限。ここまでに申請が済んでいない操縦者は、許可の申請書に載せる操縦者から外す前提で運用を組み直す
包括許可の満了40開庁日前(約2か月前)会社の包括許可更新申請の受付開始。機体の入れ替え・操縦者の増減・保険の変更がないか台帳と突き合わせる
包括許可の満了10開庁日前会社の包括許可更新申請の締め切り。補正のやり取りを見込み、余裕をもって出しておく
機体登録の満了1か月前〜満了日機体1・2・3(それぞれ)更新申請。同じ申請者が複数機を同時に申請すると2機目以降の手数料が下がる
保険の契約満了前第三者賠償責任保険契約を更新し、補償金額や保険会社が変わった場合は許可申請に書いた保険の内容と食い違わないか確認する

運用のコツは、許可の更新申請を出す前に、機体登録と技能証明の期限が許可期間中に切れないかを確認することです。許可の申請書には登録記号や操縦者の情報を書くため、途中で失効・再登録が起きると変更申請が必要になります。 飛行実績や点検の記録はドローン飛行日誌の書き方を参考に、期限の台帳と同じ場所で管理すると確認が楽になります。

7. D-HUB+で機体と期限を管理する

D-HUB+は、ドローンの飛行計画から飛行ログ、機体管理までをWebブラウザで扱えるアプリです。この記事のカレンダーを運用するときは、次の機能が使えます。

  • 機体の管理台帳:機体登録日を入れると、登録の有効期限の目安と残り日数が表示され、期限の60日前・30日前と期限切れにアプリ内でお知らせします(正式な期限は国土交通省の登録ポータルで確認してください)。
  • 期限つきToDo:技能証明・許可・保険などの期限を自分で登録して管理できます。期限を自動で取得する機能ではないので、満了日は証明書や許可書を見て入力します。
  • 点検・整備の記録と飛行ログ:機体ごとの定期点検、消耗品交換、修理、ファームウェア更新の記録と、飛行ログ・ヒヤリハットの記録を残せます。

オープンβ期間は全機能無料で、Googleアカウントで登録できます。複数の機体と操縦者を抱える事業者での使い方は中小ドローン事業者向けの使い方にまとめています。

8. よくある質問

ドローンの機体登録の更新はいつからできますか?

無人航空機登録要領では、有効期間の満了日の1か月前から満了日までに更新申請をすると、新しい有効期間は満了日の翌日から3年となります。1か月より前に更新することもできますが、その場合は更新した日から3年後が新しい有効期限となり、残りの期間は引き継がれません。

機体登録の更新手数料は新規登録と違いますか?

同じです。登録要領では登録と更新の手数料を一つの表で定めており、マイナンバーカードまたはgBizIDによるオンライン申請なら1機目900円・同時申請の2機目以降890円、郵送での申請なら1機目2,400円・2機目以降2,000円です。

機体登録の更新を忘れて有効期限が切れたらどうなりますか?

登録要領では、有効期限を超えて失効した機体を登録し直すと、新しい別の登録記号が割り当てられ、前の登録記号は使えません。事前登録期間に登録した機体は、満了後も更新手続きを続けられ、リモートIDの搭載は不要のままですが、更新が完了するまでは飛行させられません。

技能証明の更新申請はいつまでにすればよいですか?

国土交通省は、技能証明の有効期間(3年)の更新は満了日の6か月前から1か月前までに申請が必要としています。更新には登録更新講習機関の更新講習の修了と身体適性の確認が必要で、申請に使える更新講習の修了証明書は申請前3か月以内のものです。

包括許可の更新申請はいつ出せばよいですか?

カテゴリーⅡ飛行の審査要領では、許可等の期間の更新申請は、期間の満了日の40開庁日前から10開庁日前までに行うこととされています。民間技能認証などを使って2025年12月18日より前に取得した許可は、DIPS2.0で更新申請ができず、新規申請が必要です。

参照元・更新情報

最終確認日: 2026-10-21

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